劇的ビフォーアフター
「なんと言うことでしょう。こんなところから障子が出て来るではありませんか」 言われてみると確かに良く考えられている。 開閉するタモの無垢板は周囲の額縁と同素材。 使うときも、使わないときもスッキリ無駄なものは見せない造り。 リビングの御簾戸も同じ納まりです。 そしてほぼ全ての建具は床から天井までの1枚ものです。 いかにしてシンプルに見せるか。 いかに「線」を少なくするか。 ただ1箇所。 寝室でベッドに横になったとき、笑ってしまいました。 いったい何本の「線」? 目を懲らして数えてみると、この狭い範囲に。 「ナンと言うことでしょう。11本の線が所狭しとひしめき合っているではありませんか」 きっとこの家に住む「線の妖精」のささやかな抵抗なのでしょう。 さすがの凄腕建築家でも妖精にはかなわないようです(笑)]]>