メモ帳
使用済みのFAXや図面を小さく切ってクリップでとめて作ったメモ。 ここまで使えば紙も本望でしょう(^^) こんなメモもあります。 これは以前、高齢のご夫婦から屋根工事のご依頼をいただいた時、 ご主人からいただいた物。 「仕事を定年退職してからは時間がいっぱいあるものだから 新聞広告を切ってメモを作ってるんよ」とのこと。 喜んでいただきました。 素晴らしくキレイに作ってあります。 紙のズレもないし、綴じてある糊付けもバッチリ。 きっと退職前は几帳面でキチッとした仕事をして来られたのでしょう。 質素で静かな暮らしをされていましたが、言葉遣いやお話の内容も品格あふれる方でした。 で、このメモを使っていると途中に何か書いてあるページが。 「人は様々である 世も様々である 様々の世に様々の人が動くのも また自然の理である」 「人生は芸術である 人の一生は自己表現である」 「人の世を長閑(のどか)にし 人の心を豊かにする人は尊い」 人生経験を積み重ね、振り返る余裕が出来たときに あふれる気持ちを何かに書き留めたいと思われたのでしょうか。 ご主人にとって私はたまたま通りかかった他人ですが、 僅かでも気持ちは引き受けたいと思いました。 ご主人から頂いたメモ帳はこのほかに2冊ありました。 パラパラとめくってみたら…… ありました。 もう1頁。 「世の中には 何かと自慢の種を持っていて ちょいちょいそれをのぞかせねば 自尊心が満足しないと言った人がいる」 「人間というやつは 自分が痛みを感じない限り なかなか他人の痛みを知ろうとはしない」]]>