段差のない庭 考察
室内の床がそのまま屋外につながっているので部屋がずいぶん広く感じます。
床でごろ寝すると芝生の上に寝そべっている感覚。
室内に立っても地面の上に立っているような安定感があります。
こうするには心配ごとがふたつありました。
「床下の換気」と「湿気の影響」。
住宅の換気システムにはいろいろな種類があって、我が家は「密閉型」。
床下の空気は直接外気と通じていない構造です。
土台の通気や巾木の換気口はないので、「床下の換気」に問題はありません。
残るは「湿気の影響」。
土の湿気が木材(土台)や外壁に達して痛めたり汚したりしそうです。
そうならない為には空間をつくり通気を確保するしかありません。
これが断面の様子。
コンクリートで土を止め、外壁との間はウッドデッキでつなぎ、
その下を通気スペースとしました。
床部分には大きめの水勾配をとってスムーズに排水。
排水の集水部は詰まりなくメンテナンスが容易になるよう開放部にします。
通気部に猫などの小動物やゴミなどが入らないようステンレスメッシュを設置。
ここから覗けばいつでも内部の状態が点検できます。
内部の本格的な清掃はデッキ材を3〜4枚外せば可能です。
ウッドデッキの出幅は1.2mですが、最低30センチぐらいあれば良いと思います。
工夫してグレーチングという手もあります。
部屋と外を一体化する方法。
予想以上に効果的。
こういう視覚効果だと思います。
せっかくの一戸建て住宅。
集合住宅にはないメリットを活かしたいものです。]]>