テラス取付
ご依頼を受けて取り付けたテラス。
こういうシンプルなテラスでも取付に際していろいろな工夫をしています。
要望は、
1、ウッドデッキの大きさになるべく近く、出来ればすべてを覆う屋根。
2、用途は洗濯物を干すこと。
3、前面のスペースは行き来をしたいのでこのまま活かしたい。
あとは任せるのでお願いします、とのこと。
テラスはサイズバリエーションに関東間とメーターというふたつのモジュールがあります。
すでにあるウッドデッキの大きさを正確に計って記録。
平面的にちょうど良い大きさの規格商品を探します。
少し大きめの商品を切断してデッキの大きさに合わせる、というのが
一般的なやり方ですが、現地で加工が必要なので施工費が割高になります。
できれば加工なしで取り付けたい。
あとは、屋根を支える柱を地面で固定すべきだと考えています。
耐風強度や後々のデッキの劣化や微妙な動きを考えると、
デッキ上には取り付けたくありません。
あれこれ考えながら私なりにベストと思える商品を選んで取付です。
関東間モジュールの間口2間-出幅8尺という規格商品。
結果は既製サイズの加工なしで取り付ける事が出来ました。
テラスの屋根勾配は標準で10°ですが8°で取り付けました。
デッキの先端と屋根の先端を揃え、かつ通路を確保するため、
組立マニュアルにはありませんが屋根勾配を8°に変更。
屋根勾配を緩くして柱を前方にスライドさせようという思惑。
シャッターボックスとのクリアランスも確保できます。
きれいに外壁面とも揃いました。
ウッドデッキとの取り合い部は、先端の幕板とデッキ面材を柱寸法+3mmで切り欠いて地面までテラス柱を到達させました。
柱の前面はデッキの幕板より1cm飛び出すように配置。
同面よりもこの方が仕上がりの見た目が良いという判断です。
見えない部分で柱とデッキの土台を緊結してお互いの強度を増します。
出来上がりだけを見ても工夫に気付かないのが普通でしょうが、
これなら胸を張ってお渡し出来ます。]]>