ガラスの棚
自宅脱衣室にあるガラスの棚です。
強化ガラスの板をどういう方法で固定するか。
新築時に業者として小競り合いのあった部位。
モザイクタイルで仕上げる壁面の左右から小さな受けのプレートを出してその上にガラス板を乗せようという計画でした。
タイルを張る前に用意されていたのは白のアルミアングルと両面テープ。
壁タイル下地のボードに両面テープで張って、その上からタイルを張れと?
それでは張り付け部分だけアルミ材の厚み分下地が飛び出すのでタイルが張れません。
というか、そこだけタイルが斜めに飛び出してしまう。
誰かが無責任です。
きっと誰かが考えるだろうと誰かが考えたのでしょう。
建築現場ではよくあることです。
こういう一見小さな部分の納まりが住宅の品質を左右するのにね。
結局、タイル工事を受け持っている私が「棚の取付方法」を考えるハメに。
先にタイルを張って、ガラス棚が取り付く部分の目地を削り取り、
狭く切ったアルミのバーを差し込んでエポキシ系接着剤で固定するという方法。
上手く出来ました。
ところがタイルを仕上げて、またプチバトル。
制作するガラスのサイズを伝えると、
「ガラス板の巾は棚全体の巾より10〜20mm小さめに作らないとダメです」
と言うガラス納入業者。
待って待って、そんな事したら棚の左右に1センチぐらいの隙間が出来るじゃない。
埃はたまるし、棚板は左右にグラグラ動くし…なにより見た目がわるい。
何度か言っても聞き入れてくれないので納入をお断りして自分で仕入。
全体の巾マイナス4mmで製作。
ほら、バッチリ。
きっと、最初のガラス業者さんは制作寸法や壁の寸法誤差を考えて余裕のあるサイズで作ろうとしたのでしょう。
それにガラス棚取付の際に壁に当てて欠けないように安全を見たのだと思います。
でも正確に計れば克服出来ることなのに。
少しの細やかさと注意深い施工でカバーできます。
こういう風に、つい業者側の「やりやすさ」を優先させてしまいがちです。
ダメダメ。
「人の振り見て我が振り直せ」です。
すったもんだの末、上手く納まった棚板ですが、
コーキングで固定するのを忘れてました。
2年以上も(^_-)
やっと完成です。
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