キッチンの排水管

キッチンシンクの洗い水は、通常防臭トラップを通った後、 軟質樹脂製のジャバラ管を通って床下の排水配管へと流れます。 まずトラップの詰まりや汚れを調べてみましたがそれほど汚れていません。 排水管をチェックする為にシンク下のキャビネットを開けて中を覗くと、 漏水などはありませんが排水管のあたりからかなり強い異臭がします。 疑った原因はトラップ下のジャバラ管と床下排水管の接続部分。 きちんとゴムパッキンを使って接続されています。 念のためにジャバラ管を外してみました。 ホースの内側には寒天状の汚れが蓄積されていて、 水の流れるスペースは狭いところで直径1センチ以下。 これでは流れが悪いのもうなづける。 異臭の原因もこれに違いありません。 ただ、密閉されているのにどこから臭いが漏れていたのか納得できないままですが。 ジャバラ管をキレイに洗浄して取り付けました。 水の流れの悪さは見事に解消。 シンクの水は気持ち良いほどサッと引くようになりました。 当然臭いも消えると思いきや… ひと月ほど経ってシンク下のキャビネットを開けてニオイを嗅ぐと、 まだ臭い。 以前に比べるといくらか薄らいではいるものの、明らかに異臭は残っています。 ここで考察。 密閉されているのにニオイが漏れているという状況。 ジャバラ管は配管位置に許容範囲を持たせるために自在に曲がる構造。 その材質は軟質の樹脂をらせん状のワイヤーで補強してあるというもの。 じっくり見てみると軟質樹脂の厚さはザッと0.2mmぐらいでしょうか。 あの寒天状の汚れを0.2mmのビニール被膜がどこまで止めきれるか。 こうなったら、直結しかない。 もともと、あの汚れもジャバラ管内部の段差に汚れが引っかかって蓄積されたもの。 このままだと、また2年後には汚れが詰まってしまいます。 直結化を実行。 どうせなら、ということで床下配管の洗浄もしましたが、 幸いほとんど汚れはありませんでした。 直結して点検口も設けて完了。 水の引き具合をチェックしてこの日は終了です。 1ヶ月後、ニオイチェック。 無臭です。 本当に無臭。 大したことじゃないのに、なんか、エラい満足。 達成感。 シンク下の引き出しあけたら臭い人。 原因はきっとこれです。 まな板、包丁を入れてるところが臭いなんて最低ですよね。 あの忌まわしいジャバラ管。 設置や取替の簡略化のために基本性能を犠牲にしている悪しき建築の常識。 どうしても設計業者、設置業者の利便性を優先してジャバラ管を使いたいなら、 せめてステンレス製か何かを標準仕様にすべきじゃないのかと思います。]]>

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